議員連盟視察

2026年4月3日

フラワー議員連盟・水産議員連盟・農水議員連盟に所属している先生方と視察・調査に出かけました。目的は『台湾における農業(花卉市場、胡蝶蘭栽培)、水産業(市場)、水資源開発の状況及び現状についての調査』で、初日は国立海洋科技博物館を訪問しました。火力発電所跡地に建設された施設で、海洋生物の生態、船舶、漁法、養殖、加工、環境保護などの展示がされていました。

 

2日目は、台北花卉市場に出かけました。午前4時に競りが始まり正午に閉店し、取り扱いは国産85%・輸入15%を占めています。台北花市は台湾最大の花卉卸売・小売市場で、切り花・鉢植え・資材の3エリアに286店舗があるそうです。国内産の花から競りが始まるのは自国の農家を守るため、輸入物は後となります。台湾は礼拝や商店の商売繁盛祈願等、花の需要が多いとの事でした。

 

胡蝶蘭栽培の冠辰蘭業有限公司は、4.5ヘクタールの敷地において育種繁殖・育苗を2010年から大量生産を行い、45%がアメリカ、25%が日本に輸出されています。明星蘭園は最先端のエコロジー温室を有し、30年に亘り高品質な胡蝶蘭の栽培研究を続けているとの事。牛記花卉農場は一貫生産体制を整え、新品種の育種交配、組織培養など自社育成した品種を国内の業者に供給しています。

 

3日目は烏山頭ダムを調査しました。日本人である八田與一氏が、このダムを建設し、干ばつと水害に悩まされていた華南平野を台湾最大級の穀倉地帯に変えたことにより「台湾で最も尊敬される日本人」と呼ばれています。現在は水力発電所も有し、1秒に6tの水量が排出されています。現在の課題は、湖底に堆積した土砂の浚渫、堰提の耐震化、導水路トンネルに発生するガス対策との事でした。

 

次に訪問した台北魚市は、台湾最大の消費地型魚類卸売市場として栄えていると所でした。毎日入荷する水産物に対して厳しい検査を実施し、台北地域の消費者に安心な海産物を提供しています。愛知県産の貝類も並んでいて驚きました。隣接する「上引水産」は大型マーケット兼レストラン複合施設で、立ち食い寿司が大人気で、多くの人たちで賑わっていました。

 

最後の日は、台湾農水省官僚の皆様との意見交換を行いました。日本は重要な貿易国であり、貿易額は17.6億米ドルに上ります。バナナ・パイナップル等の輸出拡大をしたいことと、胡蝶蘭を更に大量生産、輸出拡大を目指しているとの事でした。農村の高齢化対策として若者の後継者育成を進めており、水産において、サンマ・マグロの漁獲に関する国際会議では日本と強調すると言われました。 

 

烏山頭ダム建設が日本人であること、台湾新幹線は日本企業から購入したこと等々、改めて台湾と日本の国の密接な関係が理解できました。農業従事者の平均年齢は台湾が64歳、日本は72歳で、継続するためにいかに担い手を育成するか、農地を集約し大規模化を進める等、日本と同じ課題を抱えています。情報交換をしながら農水産業の発展を目指し、輸入・輸出協力が更にできるのではと思いました。